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■バンディット250 キャブレター清掃(清掃)
はじめに
キャブレターの清掃方法を紹介します。
今回のは相当長いです。。。長文失礼します。
直接飛んでこられて、キャブレター分解をお読みでない方は、こちらを先にお読みください。
キャブレターのチャンパー室の分解が終わりました。次はいよいよ清掃です。
長らく清掃していないキャブレターは非常に汚いです。。。掃除のしがいがありますよ(笑)
1)チャンパー室内の清掃
チャンパー室内を清掃します。清掃にはキャブレタークリーナーを使用します。
長らく外していなかったキャブレターにはカーボン汚れやら、錆び粉の汚れやらが付着しています。
外してみて汚れがしつこい場合は、泡タイプのキャブレタークリーナーをまず最初に吹いておきます。
※泡タイプのキャブレタークリーナーは界面活性剤が添付されていることが多いです。
溶剤タイプは時間とともに蒸発してしまいますが、泡タイプはなかなか蒸発しません。
泡タイプのみで組み付けてしまうと、界面活性剤がガソリンと混ざってしまい、キャブの不調になってしまうかもしれません。
(実際僕はなりました。。。)
あまり汚くはないな…という方は、溶剤タイプのキャブレタークリーナーだけでかまいません。
画像は溶剤タイプのクリーナーのみ撮ってありますので、そちらのみ説明します。
キャブレターのチャンパー室内にクリーナーを吹きます。写真では錆び粉(赤い粉みたいなもの)が溜まっているのが写っています。
これを流しだしてあげます。キャブレターを斜めにし、適度にクリーナーをチャンパー室内に吹き、錆び粉を外に流しだします。
次はジェットホルダーが付いていた部分の穴にクリーナーを吹き付けます。
穴に軽くノズルを入れて、シュッと1〜3吹きくらい行ってください。
チャンパー室内はこれで清掃終了です。
2)チャンパーカバーの清掃
次はチャンパーカバーの清掃です。
最初にカバーを外していますが、こちらのほうが汚れは溜まっています。(組み付ければ、底に位置しますので)
チャンパーカバーについている、ゴムのガスケットは必ず外しておいてください。
※キャブレタークリーナーはゴムをいちじるしく劣化させます。外したガスケットはキャブレタークリーナーがかからない場所に置いてください。
ガスケットを外したら、チャンパーカバーにキャブレタークリーナーを吹き付けます。
チャンパー室内と要領は同じです。
※キャブレターを外す際に、ガソリンを抜くためにドレンボルトを緩めたかと思います。
このとき、ガソリンがなかなか出てこなかった方は、ドレンボルトを完全に外して清掃することをお勧めします。
3)フロートASSYの清掃(ニードルバルブ)
次はフロートASSYの清掃です。
フロートASSYには、ガソリンの流入量を調整するためのバルブが内部に埋め込まれています。
これを主に清掃します。ここに錆び粉が詰まっていると必要以上にガソリンが入り込み、
オーバーフローの原因となったりします。
フロートASSYを分解するには、フロート上部でカクカク可動する部分をまず分解します。
金具で固定されているだけですので、金具を抜き取ればすぐに分解できます。(写真の銀色の金具部分です)
外すとこうなります。
先がとがった部品が見えると思いますが、これがニードルバルブです。
基本的に外さずに写真の状態を維持したまま、キャブレタークリーナーを吹きつけたほうが良いです。
ゴミが付着してしまうと、清掃している意味がありませんので^^;
写真はありませんが、外した金網が付いた部品の網の部分にクリーナーを吹いておいてください。
これにも意外と錆び粉が付着していたりします。
清掃した後は元通りに組み付けて、ほこりがつかないように置いておきます。
4)ジェットの清掃
次はジェットの清掃です。
ジェットについては、半分に切ったペットボトルにある程度キャブクリーナーを貯めて、漬け置くだけでもいいです。
が、念入りに清掃もしておきましょう。
ジェットの穴にキャブレタークリーナーのノズルを当てて、シュッと1〜2回吹き付けます。
きちんとキャブレタークリーナーが穴を通り抜けて吹いていれば問題ありません。
キャブレタークリーナーが透過しない場合は、ジェット自体が詰まっていることがあります。
その場合は、細い針金を用意して、穴に通して軽くこすって清掃します。
5)清掃完了
これで清掃は完了です。
チャンパー室内にキャブレタークリーナーが残存している場合は、しばらく置いておき、
キャブレタークリーナーが蒸発するのを待ちましょう。
次はキャブレターを元通りに組み立てます。この項目は別に説明しますので、こちらをクリックしてください。