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■バンディット250 クラッチワイヤー交換

はじめに

クラッチワイヤーも消耗品です。頻繁に変える必要はありませんが、

注油をしても動きが軽くならないようなら、寿命と考えましょう。

<<使用工具>>(タンク外しの工具は別)

・10mmメガネレンチ、10mmオープンレンチ ⇒ クラッチレバーの取り外し

・5mmの六角レンチ ⇒ ドリブンスプロケットカバーの取り外し

・12mmオープンレンチ ⇒ ドリブンスプロケット側のワイヤー固定ナットの緩めに必要

・ラジオペンチ ⇒ ドリブンスプロケットカバー内の、クラッチワイヤー固定ツメを曲げるのに必要

・ペンチ ⇒ クラッチレバー部の遊び調整ネジを回すときに、固ければ使ったほうが望ましい

<<使用純正部品>>

・クラッチワイヤー (Part.No:調査中)

1)タンクを取り外す

まずはタンクを外しましょう

ワイヤーがタンク下を通っているため、外さなければ作業が出来ません。

2)クラッチレバーを外す

クラッチレバーを外します。

まずは、クラッチレバーの根元を覆っている、ゴムの被膜を剥がして奥へずらします。

クラッチレバー周りの解説

ゴムの被膜を剥がすと、六角ボルトが顔を出します。

これを外してあげないと、クラッチレバーが外れません。

ここで、10mmのメガネレンチ、10mmのオープンレンチの2本を使います。


メガネレンチは上側六角ボルト、オープンレンチは下側六角ナットに固定しましょう。

固定したら、上側のメガネレンチを左に回して緩めていきます。


ボルトが外れたら、次はクラッチワイヤーの遊びを調整するためのネジを回して外します。

このネジは固いことがあるので、固い場合はペンチを使用して回してあげてください。


クラッチ遊び調整ネジが固かったら…

上記2つのボルト&ネジを外すと、クラッチワイヤーが外れます。

クラッチレバーについているワイヤーは太鼓部分を抜けば簡単に取れます。


古いクラッチワイヤーから、クラッチワイヤー遊び調整ネジ、固定用ネジ、ゴムの被膜を取ります。

クラッチレバー側の部品は、クラッチワイヤー遊び調整ネジ、固定用ネジ、クラッチレバー、ゴムの被膜の4つは

流用しますので、なくさないように並べておきましょう。


再利用する部品
3)ドリブンスプロケットカバーを外し、クラッチワイヤーを外す

ドリブンスプロケットカバーを外します。

このカバーの内側にクラッチワイヤーが固定されているためです。

まずは、ドリブンスプロケットカバーを固定している5つの六角ボルトを5mmの六角レンチで外します。


ドリブンスプロケットカバー固定ネジ

このボルト、各所で長さが異なります。

外したら、写真のように外した位置で並べておくと、取り付けるときに困らずに済みます。


忘れないように並べておきましょう

次に、シフトロッドの固定六角ボルトを外します。

10mmのメガネレンチか、10mmのボックスレンチで外します。


シフトロッド固定ネジを外す

これで、ドリブンスプロケットカバーが外れます。

ドリブンスプロケットカバーを長らく外していないバンディットのカバーは恐ろしく汚いです。

実際、僕のカバーも写真のように油やらなんやらでめちゃくちゃ汚いです^^;

この機会に掃除するのもありですよ^^


汚い内側

カバーが外れたら、次はクラッチワイヤーを抜く作業に入ります。

まずは、カバーに固定されている、固定用六角ナットを緩めます。

12mmのオープンレンチで緩めます。


ドリブンスプロケットカバーのクラッチワイヤー

緩めたら、手でクラッチワイヤー遊び調整ネジを回してクラッチワイヤーをカバーから外します。


カバーからクラッチワイヤーがフリーになったら、次はカバー内側のクラッチワイヤー固定部のツメをフリーにします。

ここは細くてなかなか作業がしづらいと思いますが、ラジオペンチでツメをつかんで、下へクイッと曲げてあげます。

曲げたら、ワイヤーを手でつかみ、クラッチワイヤーを固定から外します。


クラッチワイヤー固定部 クラッチワイヤー固定部2
4)古いクラッチワイヤーを車体から取り除く

ここまで作業をすると、クラッチワイヤーは完全にフリーの状態になります。

車体から外すときは、車体のワイヤーガイドの内側を通すように、クラッチレバー側から取り除きます。

5)新しいクラッチワイヤーを車体に取り付ける

古いクラッチワイヤーを外したら、次は新しいクラッチワイヤーをクラッチレバー側から取り付けます。


ワイヤーガイドがありますので、クラッチレバー側のワイヤーガイドにまず通し、車体内部のワイヤーガイドに通します。


クラッチワイヤーガイド

通したら、車体内の配線に干渉しないようにクラッチワイヤーを車体側へ誘導します。

6)ドリブンスプロケットカバーに新しいクラッチワイヤーを取り付ける

ドリブンスプロケットカバーに新しいクラッチワイヤーを取り付けます。

基本的に逆順です。


ドリブンスプロケットカバー内側のワイヤー固定部に最初にワイヤーを取り付け、ツメをラジオペンチで上へ曲げてあげます。


次に遊び調整ネジをカバーを締めこみます。

遊び調整は最終的に行いますので、半分くらい締めこんで置いてください。

7)クラッチレバーに新しいクラッチワイヤーを取り付ける

クラッチレバー側も基本的に逆順で取り付けます。

まずは、ゴムの被膜をワイヤに取り付けます。


次に、クラッチワイヤー遊び調整ネジ、固定用ネジを取り付けます。

取り付けたら、車体へ遊び調整ネジを軽く締めこんでください。


次に、クラッチレバーにクラッチワイヤーの太鼓をはめ込みます。

はめ込んだら、車体へクラッチレバーを取り付けます。


取り付けたら、クラッチレバー固定ボルトを取り付け、完全に締め込みます。

8)クラッチの遊びを調整する

クラッチの遊びは、クラッチレバー側、ドリブンスプロケットカバー側の2箇所で行います。

ここは感覚なので、各自の好みで調整します。


僕のクラッチの遊び調整の結果は写真のような締め込みで調整しました。


<<ドリブンスプロケットカバー側>>
クラッチの遊び調整
<<クラッチカバー側>>
クラッチの遊び調整
9)軽く試走する

軽く試走して、問題なさそうであれば、クラッチレバー側へゴムの被膜を被せて作業終了です。

だいぶクラッチレバーが軽くなった感覚があると思います。

僕はガチガチになっていたので、変わった後の感覚が違いすぎて、ちょっと笑えました(笑)


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